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2025.06.18 コラム

「飼い主が緊急入院、猫が取り残されています!」

「70歳代、一人暮らしの高齢男性が大怪我で救急搬送、犬1匹と猫8匹が、家に取り残されています! 
どうしたら良いですか?」と相談が入りました。
すぐに区役所の然るべき複数の部署に連絡してもらい、
後日、役所の担当者、ケアマネさん、ボランティアの3者で病院を訪問。
ご本人が犬の所有権を放棄することに同意、
行政に引き取られましたが、
猫は手放さない!とガンとして主張。
何度かの話し合いも実を結ばず行政は手を引きました。

ご飯をあげる人もいない中、猫は放置されることになりました。
窓が空いていて外には出られる状況でした。

「所有権の壁」。

ペットは人の財産なので本人が手放さない!と言えば、
行政も愛護団体も保護することはできません。
これは現場のボランティアの多くが経験することで、いたたまれません。

この「所有権」を一時的に停止し、緊急一時保護ができるような
動物愛護法の改正が今国会で期待されていましたが、延期になりました。

人の財産を権力が一方的に奪うことになるので、
運用は慎重でなければなりません。
行き過ぎた正義は時に狂気にもなるので、
ボランティアも気をつけなければなりませんが、
明らかにご飯をもらえない今回の状況では、
一時保護ができれば!と強く思いました。

次の国会では制定されるよう、
市民が関心をもって注目することも必要です。

今回のケースの猫たちは、詳しくは書けませんが
とりあえず命の危険がない状況にいます。
         
(N・M)

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