お知らせ
長毛の猫と暮らす
長毛種の猫は単毛種に比べて毛球症になりやすいのが悩みですね。
毛球症とは、毛づくろいをすることにより、胃や腸の中に毛の塊ができてしまうことです。毛玉を吐き出すことや便と一緒に出てこない場合は、開腹手術をするしかなく、最悪死に至る場合もあります。
長毛の猫と暮らしている飼い主さんの悩みは、
➀ブラッシングができるか。
➁便がお尻の毛についてしまう。
の2つに集約されるかもしれません。
➀については、毛球症にならないためにも、
・とにかくまめにブラッシングをする
・猫草を常備して毛玉を吐きやすくする
・便として出やすくするサプリメントを与える
・便として出やすくするフードを与える
・間を通ると毛が取れるようなグッズを常設する
・馴れていない場合は、病院でブラッシング(ついでに爪切り)してもらう
などがあります
➁については
・肛門の回りの毛をカットする
長毛さんあるあるとして、毛づくろいをしていたかと思ったら、口元に舐め取った毛をくわえているシーンにハラハラした経験をお持ちの飼い主さんも多いのではないでしょうか。
お願いだから飲み込まないで・・・。
しかも、そのくわえている毛の量といったら、短毛さんと違ってかなりのボリューム。
今にも飲み込みそうな瞬間に、慌てて口元から取り去ることができて、ひと安心。
本猫が上手に毛玉を吐ける場合や便に混じって出てくれればいいのですが、中々飼い主が思っているようにはいかないようです。
やはり、飼い主さんによるブラッシングが必要になります。
また、多頭飼いの場合、仲のいい猫と舐め合うことにより、相手の猫が吐いた毛玉の中に長毛さんの毛が混じっていたりすると、本猫の問題だけではなくなります。
更に、足の裏の毛も短く切ってあげる必要があります。長いままにしておくと、歩くと何かに引っかかったり、床で滑ったりすることがあります。
便がお尻の毛にぶら下がっていることも多いです。そのうち床に落下。不幸にもそれを人や猫が踏んでしまう場合があります。
こういうことが多発する場合は、お尻の回りの毛をある程度の長さにカットしてもいいかもしれません。
また、床でお尻を拭く猫もいます。便がお尻にぶら下がっていて気持ち悪いとか、切れが悪いと感じるのでしょうか。
短毛さんでもこれをやる猫はいますが、決して怒らないであげて下さい。
とにかく、短毛猫も長毛猫もブラッシングを習慣化できるのがベストと言えます。
馴れていない猫を家族に迎える場合は、人に馴れてもらうのがファーストステップとなりますね。
(K.S.M)