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猫コラム~『猫を撫でているときに急に攻撃的になったら』~
「なでて~」と猫が足元によって来たり膝に乗ってきたりするのはとても嬉しいですね。
最初は気持ちよさそうになでられていたのに、急に攻撃的になることがあります。
猫パンチしたり嚙みついてきたり、前足でがっちり人の腕をつかんで後ろ足で連続キックをしてきたり。
ツンデレとも言われます。
なぜ、こういう豹変が起きるのか、その理由は今のところ解明されていないそうです。
仮説としては次のようなものがあります。
1. 「なでられたい」という気持ちと「なでてほしくない」という気持ちの葛藤があり、一定時間なでられて満足すると「もういいっ」と辞めさせたいのではないかという説。
2. 猫は元々なでられることの許容範囲が狭く、強くなでたり長くなでたりされると耐えられなくなるという説。
3. 最初は気持ちよかったのに途中からイヤな部分をなでられたり、強くなでられてイヤになってしまうのではないかという説。
4. 体の一部に痛みや不快感があったのではないかという説。
これ以外にも考えられますし、複数の理由があるかもしれません。
理由はさておき、習慣化すると飼い主さんも猫も楽しくなく、よくありません。
猫が攻撃的になる前には表情、姿勢、体の動き、行動などのいわゆるボディランゲージが変化します。
・耳を後ろにや、横に倒す。
・尻尾の先だけをピクピクさせたり、しっぽ全体を強くパタパタさせる。
・動きがフリーズしたように一瞬ストップする。
など。
なでている間も猫の観察を怠らず早めの変化に気づいてやめるように心がけましょう。
攻撃的になっても叱ったり脅かしたりするのはやめましょう。
猫に恐怖感を与え、やがては自分を守るために人を攻撃するようになります。
比較的、猫が好む部分は、耳の後ろ、あごの下、頭頂部、眉間、しっぽの付け根などです。
適度にやさしくなでて猫と仲良しになりましょう。
――出展 「猫の困った行動予防&解決ブック」緑書房――
(N・M)