お知らせ
TNRこぼれ話
TNR活動をしていると色々なことが起きる。
これはサビ猫母子のお話し。
ここは駅前に大型マンションが立ち並ぶ地区。近くの果樹園の横には、猫にはおあつらえ向きの農器具置き場がある。
猫達はのんびりと過ごしていて、餌やりのお約束の時間を待っている。
針金のように細い、そっくりなサビ猫母子もそのお約束チームの一員。
今日は母しかいないが、早速捕獲に取り掛かる。
警戒心が強いと言われているサビ猫だが、母はいとも簡単に捕まり、近くの協力病院で手術。手術後は我が家の風呂場で一泊、元の場所へリターン。
2、3日後、娘がいたので捕獲にチャレンジ。娘は何度も捕獲器に入ろうとするのだが、先に捕まって捕獲器の秘密を知っている母猫が捕獲器の横に張り付き、「ダメ、入っちゃ」「ダメダメ」と捕獲器の前に立ちふさがり、娘が入ろうとするのを阻止。そのうち、娘も諦めてどこかへ行ってしまった。
「そうか」と思い、1ヶ月ほど待って再チャレンジ。母猫が捕獲器の横で阻止しようとするも、娘は耳を貸さず、あっという間に捕獲器の中へ。
生後6ヶ月ともなると、猫と言えど、親の言うことなど聞かなくなるのだ。
この地区は、かなりの数をTNRしたが、今は数匹になっている。
*TNR:Trap・Neuter・Return(の略)
*サビ猫:「べっこう猫」・「ぞうきん猫」と呼ばれることがある(色合いにより)
(K(S)M)